習近平氏、仏独首脳とビデオサミット開催
2021-07-06 10:06

習近平国家主席は5日夜、北京でフランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相とビデオサミットを開いた。

 

習主席は「現在、世界の感染状況は依然として厳しく、経済回復の見通しははっきりしない」と指摘した。世界はこれまで以上に、猜疑対立やゼロサムゲームではなく、互いを尊重し、誠意を持って協力する必要がある。中欧が共通認識と協力を拡大し、世界的な挑戦に適切に対応するために重要な役割を果たすことを希望する。

 

第一に、正しい相互認識を堅持する。100年以来、中国共産党は中国人民を団結させ率いて、中国の国情に合致し、人民の普遍的な擁護を受ける発展の道を切り開いた。中国は平和、発展、公平、正義、民主、自由という全人類共通の価値を守り抜いている。中欧は相互尊重、小異を残して大同につき共通の原則に基づいて協力を進めており、双方の全面的戦略パートナーシップは互いの最大公約数を集めている。われわれはこの精神を堅持し、相互の相違を正しく見、理性的に相互の相違を処理し、中欧関係の前進の針路をしっかりと安定させなければならない。

 

第二に、互恵・ウィンウィンの協力を拡大する。中国は欧州側と早期に第23回中欧指導者会合を開き、戦略、経済貿易、人文、デジタル、気候分野のハイレベル対話をしっかりと行い、中欧リスト製品の相互承認と相互保証を推進し、双方の庶民の日常生活により多くの実益をもたらしていきたい。新型コロナウイルスによる肺炎の感染対策の状況下で、人の往来のショートカットルートを絶えず最適化している。中国の開放拡大の歩みは揺るぎなく、欧州側が市場原則に基づき中国企業に公正、透明、無差別なビジネス環境を提供することを希望する。

 

第三に、真の多国間主義を守る。国連を核心とする国際システムと国連憲章を基礎とする国際関係の基本準則を守るためには、国際的なことは皆が心を落ち着かせ、相談しながら行う必要があります。中国は欧州とともに、昆明の『生物多様性条約』第15回締約国会議、『国連気候変動枠組条約』第26回締約国会議がいずれも積極的な成果を収めることを確保するとともに、共に世界貿易機関改革を正しい方向へと導いていき、北京冬季オリンピックとパリ夏季オリンピックの開催を互いに支持していきたい。

 

第四に、全体的に安定し、バランスのとれた発展を実現する大国関係の構築を堅持する。中国が最も望んでいるのは、自分をよく発展させることであって、他人に取って代わることではない。中国側が「一帯一路」共同建設を提唱したのは、より多くの共同発展のチャンスを創造するためだ。中国は各方面との対話と協力を強化すると同時に、自国の主権、安全、発展の利益を断固として守りたい。欧州が国際問題でより多くの積極的な役割を果たし、真に戦略的自主を体現し、世界の平和と安定と発展と繁栄を共にしっかり守るよう希望する。

 

3か国首脳はアフリカの議題についても意見交換した。習近平総書記は次のように指摘した。アフリカは発展途上国が最も集中し、新型コロナウイルスによる肺炎の感染症との闘いと経済回復の実現という任務が最も困難な地域であり、発展の潜在力が最も大きい大陸だ。中国側はすでに40余りのアフリカ諸国およびAU委員会にワクチンを提供しており、アフリカがワクチンの現地化生産能力を高めることを積極的に支持している。中国はすでにアフリカ19カ国と債務猶予協議に調印したり、債務猶予の共通認識に達したりしており、また「アフリカグリーン長城」などの持続可能な発展計画に建設的に参加している。欧州側がアフリカへの支援と援助を強化し、差し迫った必要があるアフリカ諸国により多くのワクチンを提供し、アフリカが債務圧力にうまく対応し、アフリカ経済の回復とグリーン・低炭素発展を早期に実現するよう支援することを希望する。フランス、ドイツが中国とアフリカが共同で立ち上げた「アフリカ開発支援パートナーイニシアチブ」に参加し、三国、四国、あるいは多国間の協力を展開することを歓迎する。

 

マクロン氏は「過去数十年にわたり、中国の発展は大きな成果を収めており、フランス側は実務的な態度で対中協力を引き続き推進することにコミットしている。欧州と中国の投資協定の合意を支持し、人的・文化的交流を強化し、中国企業のフランスへの投資を歓迎する」と述べた。フランス側はWTO改革、気候変動への対応、生物多様性の保護などの問題について中国側と引き続き意思疎通を保ち、昆明の『生物多様性条約』第15回締約国会議とマルセイユの第7回世界自然保護会議がいずれも成功を収めることを支持したい。フランス側は発展途上国がワクチンを公平に入手するために中国側が果たす重要な役割を賞賛し、中国側と協力を強化したいと述べた。フランス側は、中国がG20の関係する債務緩和イニシアチブを実行するために行った努力を高く評価し、アフリカの融資支援、教育などの問題について中国側と引き続き協調を強化したいと考えている。

 

メルケル首相は「中国側が感染症の影響を克服し、経済の回復と発展を実現したことに独仏中の指導者が交流を続けることは非常に重要だ。ドイツ側は中国側とワクチンの公平な生産・分配の促進、人と貿易の往来の再開について協調・協力を強化したい。欧州と中国の関係は非常に重要で、双方の共通認識は多く、協力できる分野は多く、相互に尊重し、対話を強化することで意見の相違を減らすべきだ。ドイツ側は第23EU・中国首脳会談の早期開催を支持し、EU・中国投資協定の早期批准を望んでいる。ドイツ側は中国側と国際問題での協力を強化することを希望し、中国側と引き続き気候変動、生物多様性、アフリカの感染症対策などの問題について意思疎通を保ちたいとし、中国とアフリカが提起した「アフリカ開発パートナー支援イニシアチブ」への参加を積極的に検討したいとした。

 

3か国首脳はイランの核問題やアフガニスタン、ミャンマーなどについても意見交換した。

 

  楊潔チ氏、王毅氏、何立峰氏らがサミットに参加した。